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公と私
 2006.12.13 Wed
年末の雑感です。

今朝、満員電車の中で化粧をする女性がいました。
周りはみんな迷惑しているのに素知らぬ顔です。
厄介なのは、本人が微塵も迷惑をかけているつもりが無いことです。

このように「公(おおやけ)」と「私(わたくし)」を意識しないどちらかというと「私」だけの人が増えてきて久しく思います。

日本は古来から公と私の区別を明確につけ、とりわけ公に重きを置くことで社会秩序を保ってきました。
これは、はっきりとした四季があるという独特の日本の風土が厳しい自然環境を作り出し、稲作が共同生活の中心であった先人たちが集団で必死に自然と共存して身につけたことではないか、と思っております。

吉田松陰は、頬に止まったハエを手で追っただけで叔父からボコボコに殴られました。ハエを追う行為は自分の不愉快を第一にする「私」である、常に国家民衆のことを考える「公」の人間であれ、ということです。
また、戦時中には「欲しがりません。勝つまでは。」というスローガンもありました。
以上は極端な例ですが、日本の文化のいたるところに「公」を大事にする日本人の気質を見て取れます。

そのような「公」が否定され始めたのは、昭和21年以降の学制改革以来です。戦争の悲惨な体験から、「国のため」「天皇のため」というフレーズと「公」はイコールの意味に解釈され、「公」を重んずることは学校教育の中でタブーになってしまいました。
ところが現実的には「自分さえ良ければそれでいい」という考えがはびこってきたわけです。

「公」が消えかかっている日本では、特に若者が政治に関心を持ちません。
歴史を学び、日本の「国柄」にマッチした政策を国内で真剣に議論していないのです。
やもするとアメリカの押し付け政策だけを対象に賛成だ、反対だ、と喚いているに過ぎない気がいたします。
つまり日本は今や国としての主体性を喪失したといっても過言ではありません。
国に誇りをもてない国民は、周辺国に対しても、極端に強気な態度を取る者がいる一方で国益を無視してまでも卑屈なまでに自虐的な志向を持つ者もいます。
結果、国の中心に強い磁力を持たない日本は外交面でも常に国論が割れてしまい、外国の嘲笑を受けています。
それどころかパワーバランスで外国に良いように利用されているのです。

「アメリカに右へ倣え」だけの政策、または「何でも反対」では日本はいずれ世界でその存在意義を失うのです。

このままでは、国が滅ぶのが目に見えるようで非常に憂鬱です。
先人が艱難辛苦の上、築きあげてきたこの国が、アメリカのグローバリズムでもなく、中国の覇権主義でもなく、その前に自ら崩れ去るのかもしれません。
しかも崩壊は分からないうちにゆっくりと、そしてある日突然やってくるわけです。
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  c:2  t:1   [太刀持ち荒勢]
comment

村上龍氏の小説「シックスティーナイン」に、次のような文章があります。『幸せは徐々にやってくるのが実感できる。しかし、不幸は逆だ。突然にやってくる。警察官が”今から逮捕しに行きますよ”とは予告せずに、突然逮捕しに来るように。』これは、主人公が高校をバリケード封鎖した後に、逮捕される場面の描写です。「ものごとの崩壊」も同様だと思います。
by: ムサシ | 2006.12.14 08:38 | URL | edit

政治に疎い自分としては、大変反省すべきコメントです。
ですが、しんちゃうさんと同様、最近の日本人の自分勝手すぎる行動の多さには、私でさえ目を覆いたくなります。「公」の目を気にするということは自分としては自然と身についたもので(もしかしたら学校教育の賜物かもしれませんが)、それが普通だと思ってました。「自分さえ良ければいい」という考えをもって生きることが自分の価値を落としつづけるということに気づいたころには、取り返しのつかないイメージを周囲に浸透させてしまっているんだろうな、と思ってしまいます。若者よ、気づいてちょうだい!!でも、若い人ばかりってわけでもないんですよね。。。
by: マルガリータ | 2006.12.17 21:20 | URL | edit
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学校が好き

学制改革とはいっても現に在学している生徒がいるので、いきなり学校の変更は混乱を招く。そのためさまざまな移行措置がなされた。1947年から1950年頃までは旧制と新制の学校が混在した。旧制中等学校→新制高校国民学校を1946年3月までに卒業する者は旧制で進学した。1947

学校が好き  2007.03.12 22:51
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